世界大百科事典(旧版)内の相対的多血症の言及
【多血症】より
…末梢の血液に赤血球が増加し,ヘマトクリット値が上昇している状態をいい,赤血球増加症と同じ意味で用いられる。多血症には,全血液中の赤血球数は正常であるが,なんらかの原因で末梢血液で増加する相対的多血症と,総赤血球数が増加する絶対的多血症がある。相対的多血症は,激しい嘔吐や下痢,やけどなどによる脱水や腎臓障害によって体液が失われた結果,見かけ上,赤血球数が増える場合と,本態は不明であるが血液の分布状態に変化が起こって,末梢血液のみに赤血球数が増える場合とがある。…
※「相対的多血症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」