世界大百科事典(旧版)内の真性局所麻酔薬の言及
【局所麻酔薬】より
…アミノ安息香酸エチルは,水に難溶で注射には用いられず,外用(軟膏,座剤)に用いるほか,胃痛や制吐に内服で用いる。これらコカインおよびコカイン代用薬が狭義の局所麻酔薬であり,真性局所麻酔薬とも呼ばれるが,次のようなものも広義には局所麻酔薬に含まれる。すなわち,(1)エーテル,クロロホルムなど本来は全身麻酔薬であるが局所麻酔作用を有するもの,(2)疼痛性麻酔薬 石炭酸(フェノール),メントール,キニーネなど局所に投与すると,初めは知覚神経刺激による疼痛を生ずるが,後に麻痺を起こすもの,(3)寒冷麻酔薬 沸点の低いエーテル,クロロホルム,クロルメチルなど気化熱を奪うことによって局部凍結をきたし知覚を鈍化させるもの,などである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」