真柴久吉(読み)ましばひさよし

世界大百科事典(旧版)内の真柴久吉の言及

【絵本太功記】より

…(2)六月一日の段 光秀は,春長と森蘭丸になお侮辱される。春長は,真柴久吉の応援のため,光秀に西国出兵を命じる。光秀は謀反を決意する。…

【織田信長】より

…信長は茶の湯の愛好者として知られるが,茶会を通じて堺や博多の豪商と接し,家臣には茶器を与え,茶の湯興行の特権を付与して褒賞するなど,茶道を商業資本家や家臣団の統制に利用している。【岩沢 愿彦】
[信長の人間像]
 織田信長の人間像は,同時代の武将たちとともに,いわゆる〈太閤記の世界〉のなかでは,必ず顔をだすが,徹底して善良な人間像を獲得し,それゆえに活躍の場の多い豊臣秀吉(真柴久吉),あるいは屈折した悪役を割りふられ,独自の個性を作りあげた明智光秀(武智光秀)などに比べると,信長の場合は小(尾)田春永という名の単純な赤面(あかつつら)の暴君以上のものではなく,おもしろみに欠ける印象を否めない。また多くが脇役にとどまり,信長を主人公に扱う作品はみられない。…

【金門五山桐】より

…戦国時代の盗賊石川五右衛門を主人公とし,豊臣秀吉の朝鮮出兵を背景として描く。五右衛門の正体を,真柴久吉(秀吉のこと)に滅ぼされた竹地(明智のこと)光秀に養育された惟任左馬五郎とし,その左馬五郎がさらに久吉に恨みをもつ大明の宋蘇卿(そうそけい)の子であったという,18世紀中葉の大坂で流行した謀反人劇仕立ての構想をもつ。実際には出会うはずもないであろう五右衛門と久吉を対面させる〈南禅寺山門の場〉が中心。…

※「真柴久吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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