真継久直(読み)まつぎひさなお

世界大百科事典(旧版)内の真継久直の言及

【鋳物師】より

…諸国鋳物師は守護の課役・棟別銭の免除を得るために,なお京の年預の力を必要とし,河内,和泉の鋳物師も本座の立場から諸国の新座の鋳物師に統制を加えており,紀氏を年預とする左方,右方,大仏方の供御人組織は形骸化しつつも,室町期を通じて維持された。
[戦国期・近世――真継家の支配]
 しかし戦国期に入り,戦国大名は武器・鉄砲等の生産を把握すべく鋳物師をその支配下に置いたので,供御人組織は解体,紀氏も借銭のため没落寸前となったが,柳原家の家臣真継久直(真継家)は紀氏の家を乗っ取り,1543年(天文12)後奈良天皇綸旨を得て鋳物師組織再興にのり出す。今川氏を手始めに,久直は49年以後,大内氏の領国を遍歴,鋳物師公事役徴収を保証された。…

※「真継久直」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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