世界大百科事典(旧版)内の瞿曇羅の言及
【瞿曇悉達】より
…唐代には多くの外国人が中国に来住したが,その中には梵語Kāsyapa,Gautama,Kumāraの音訳にあたる迦葉,瞿曇,俱摩羅を姓とする3家のインド天文学者があった。瞿曇悉達は瞿曇姓の一人で,唐の玄宗に仕えて太史令(国立天文台長)となり,718年(開元6)に勅命を受けてインド天文書,九執暦を漢訳した。これは後に彼が編集した《大唐開元占経》に収録されて現存する。九執暦にはアラビア数字の源流となったインド数字や,ギリシアからインドに伝わった正弦関数が記載された。…
※「瞿曇羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」