朝日日本歴史人物事典 「矢田堀景蔵」の解説
矢田堀景蔵
生年:文政12(1829)
幕末期の幕府海軍軍人。幕臣荒井清兵衛の弟で,矢田堀氏の養子。鴻ともいう。嘉永6(1853)年昌平黌に入り,測量,数学を学ぶ。安政2(1855)年長崎海軍伝習所に学び(第1期伝習生),文久2(1862)年軍艦操練所教授方頭取,慶応4(1868)年1月海軍総裁となり,同閏4月辞任。のち沼津兵学校校長。維新後逓信省などに勤務したが,深酒して命を縮める。
(鈴木淳)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報