世界大百科事典(旧版)内の短命草本の言及
【荒原】より
…荒原には荒原特有の植物が生育し,温帯砂漠ではキク科・アカザ科などの木質化した茎をもつ草本的な半低木が多く,熱帯・亜熱帯砂漠ではサボテンなどの多肉植物や落葉性で枝にとげをもつとげ低木が多い。両者ともに乾燥度が高くなると,ごくまれに降る雨の後の短い期間に発芽から結実までを終える短命草本ephemeral plantが出現する。寒帯荒原や高山荒原では岩礫(がんれき)地が多く,地衣類や蘚苔(せんたい)類以外ではロゼット植物rosette plantや半球形の団塊植物cushion plantなどの地表性の岩隙植物が多い。…
※「短命草本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」