世界大百科事典(旧版)内の砂上印仏の言及
【印仏】より
…紙に捺すことが一般的だが,経典等によれば7世紀のインド,中国には念誦しながら版木を水面,砂,空中の香煙等にくり返し捺すという,観想的な印仏の修法があった。日本では一般化しなかったが〈砂上印仏〉と題する詩が814年(弘仁5)撰の《凌雲集》にあり,その修法自体は伝わっていたらしい。 印仏は紙面に捺印するため印面の大きさに限度があり,大型のものは,紙を版木の上に置いて刷るいわゆる摺仏(すりぼとけ)の技法によって制作される。…
※「砂上印仏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」