世界大百科事典(旧版)内の碧玉製腕飾の言及
【古墳文化】より
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【前期の古墳文化】
古墳時代の前期においては,氏族の首長はまだ,かつての司祭者としての性格を,完全には脱却していなかったようである。古墳の副葬品から判断すると,彼らが所持していたもののなかには,実用的な武器や装身具のほかに,鏡や碧玉製腕飾や,特殊な形態の碧玉製品などの,宗教的・呪術的な用途をもったものを多くふくんでいる。鏡が宝器としての取扱いをうけていたことは,古く輸入した中国鏡を,数世紀にわたって伝世している事実からも推察できるが,中国鏡ばかりでなく,それを参考にして日本で作り始めた仿製鏡(ぼうせいきよう)も,新しく首長層の所有品のうちに加わるようになった。…
※「碧玉製腕飾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」