世界大百科事典(旧版)内の礼紙端書の言及
【追而書】より
…書止めがないものが多いが,書状では〈かしく〉〈以上〉〈已上〉などが用いられる。したがって現在の古文書学では,一部の中世の書札礼に従って,追而書を礼紙書あるいは礼紙端書といい,また追而書と尚々書(なおなおがき)を同一のものとして説明しているが,多くの実例についてより厳密な検討が必要である。戦国時代末から近世にかけての文書に,本文の前に〈以上〉と書いたものをみかけるが,これは本文の袖に尚々書がないという意味である。…
※「礼紙端書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」