《神々の会議》(読み)かみがみのかいぎ

世界大百科事典(旧版)内の《神々の会議》の言及

【ドイツ映画】より

…東ドイツ映画の再建にはソビエトの映画人が協力し,西ドイツ映画の復興にはプロデューサーのエーリッヒ・ポマーがハリウッドから復帰して力を尽し,1946年,東ドイツでは製作配給会社デーファDEFA(Deutsche Film AG)が,西ドイツでは新ドイツ映画社NDF(Neue Deutsche Filmgesellschaft)が設立された。戦後のドイツ映画の第1作は,新人ウォルフガング・シュタウテ監督の東ドイツ映画《殺人者はわれわれの中にいる》(1946)で,つづいてランプレヒト監督《ベルリンのどこかで》(1947),ユダヤ人迫害をテーマにしたクルト・メーツィヒ監督《日かげの結婚》(1947),シュラタン・ドゥドゥ監督《日々のパン》(1949)などがつくられ,とくに戦争挑発者を批判したメーツィヒ監督《神々の会議》(1950)が傑作として知られた。西ドイツではロベルト・A.シュテムレ監督《ベルリン物語》(1949),ウォルフガング・リーベンアイナー監督《1947年の恋》(1949),ウィリー・フォルスト監督《罪ある女》(1951)などの秀作が発表されたあと《最後の橋》(1954)のヘルムート・コイトナーと《橋》(1959)のベルンハルト・ビッキが次代を担うホープとして期待されたが,ともにハリウッドに吸収され(そしてともに成功できなかった),以後,60年代末から70年代にかけての〈ニュー・ジャーマン・シネマ〉の胎動まで,まったく見るべきものがない時代がつづくことになる。…

※「《神々の会議》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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