世界大百科事典(旧版)内の神人交名の言及
【戸籍】より
… これに代わるものとして,田畠とともに検注された在家の公式帳簿として,〈福智院文書〉の建長7年(1255)11月,春日社神人申状に,〈代々国前〉に明鏡な〈在家帳(ざいけちよう)〉といわれたように,平民百姓の在家を郷・保の単位ごとに記載,その数を集計したとみられる在家帳が国衙に備えられた。また,在家役をはじめとする課役を免除された供御人,神人などについては,別に供御人交名(くごにんきようみよう),神人(じにん)交名が作成され,国衙や寺社が保管した。さきの1277年の平民と神人との〈別籍〉は,あるいは,こうした帳簿を念頭に置いていたのかもしれない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」