神奉仕(読み)かみほうし

世界大百科事典(旧版)内の神奉仕の言及

【神】より

…最後に第4として,神的存在を高次の神と低次の精霊の2種に分類し,その両者と人間とのダイナミックな関係に照準をあてて神信仰のメカニズムを類型化する試みが挙げられる(M.ウェーバー)。すなわち前者は,神の前に人間が拝跪して礼拝する〈神奉仕Gottes‐dienst〉の型であり,後者は人間が精霊に呼びかけてその加護を要求する〈精霊強制Geistes‐zwang〉の型である。人間によって奉仕される神と人間によって操作される精霊という二分法である。…

【典礼】より

…典礼におけるこの聖霊の働きは,エピクレシスepiklēsis(呼び求める力(こと))と呼ばれ,秘跡(サクラメント)の効果は,一定のことばとしるしのもとにおけるこの聖霊の働きの成果にほかならない。典礼は,東方正教会で〈奉神礼〉と呼ぶように,神にささげる礼拝であるから〈神奉仕〉ともいわれるが,同時にこれは,神が人間に働きかけ,奉仕することも意味している。要するに,典礼は,人間が集まって行う礼拝集会であるが,これを行わせるのは神の力であるから神の業opus Deiと解される。…

※「神奉仕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」