世界大百科事典(旧版)内の《神道簡要》の言及
【度会家行】より
…家行は,その中心となった度会行忠に従って,神祇の基本を学び,さらに儒教・老荘の典籍,新旧さまざまな仏典を読み,伊勢神道の教説を集大成した。1318年(文保2)に著した《神道簡要》1巻は,《神道五部書》にはじまる伊勢神道の教説の綱要を簡潔に述べた書であるが,その基礎となる教学を詳細に記したのが20年(元応2)に完成した《類聚神祇本源》15巻であった。家行はこの書で,数多くの文献から抄出した神祇に関する記述を分類編成することによって,神道説の体系化を図ったが,その根本的な主張は同書の〈神道玄義篇〉に要約されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」