世界大百科事典(旧版)内の禅林禅寺の言及
【南禅寺】より
…93年(永仁1)仏殿,95年僧堂,次いで三門や法堂(はつとう)などが相次いで完成し,14世紀初頭には七堂伽藍が完備した。開創当初は寺名を竜安山禅林禅寺と号したが,造営途次の正安年間(1299‐1302)ごろ,現山寺号に改称した。天皇は1299年(永仁7)〈禅林寺御起願文案〉を草し,寺領に遠江国初倉荘,加賀国小坂荘,筑前国宗像(むなかた)荘を寄せ,また住持は開山の法流に限ることなく,人材を広く禅宗界全体に求め,器量と才知の人を補任すること,すなわち十方住持制を定めた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」