世界大百科事典(旧版)内の福田良介の言及
【丸山定夫】より
…築地小劇場分裂後の29年(昭和4)土方与志(ひじかたよし),山本安英らと新築地劇団を結成した。しかし,妻で女優の細川ちか子(1905‐76)の結核療養費を得るため,一時エノケンに助けられて福田良介の芸名でエノケン一座に出演,のち同劇団に復帰して,社会主義的新劇の確立に尽くし,モリエール喜劇や三好十郎作品で好演した。弾圧による劇団解散後の42年,徳川夢声らと苦楽座を結成し,杉村春子と《無法松の一生》を共演し傑出した演技をのこした。…
※「福田良介」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」