世界大百科事典(旧版)内の福祉医療の言及
【公費負担医療】より
…公費負担医療がどのような基準によって行われるかに関して一般的原則はないが,社会的責任の重要性が発生したそのつど,立法や予算措置を講ずることによって,対象となる医療の公費負担化が行われている。公費負担医療の負担者は通常は国であり,地方自治体が独自に行う公費負担医療の場合,それを福祉医療と呼んで国の公費負担医療と区別することがある。 公費負担医療はその性格によって,経済保障医療(生活保護法による医療扶助),社会防衛医療(伝染病予防法,結核予防法,精神保健福祉法(旧精神衛生法),母体保護法(旧優生保護法)などによる医療),災害補償的医療(〈原子爆弾被害者の医療等に関する法律〉による原爆医療,戦傷病者特別援護法による戦傷病者医療,公害健康被害補償法による公害医療),社会福祉医療(母子保健法による未熟児に対する養育医療,児童福祉法による身体障害児に対する育成医療,身体障害者福祉法による更生医療,老人保健法による老人医療)などに分類される。…
※「福祉医療」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」