《秋柳》(読み)しゅうりゅう

世界大百科事典(旧版)内の《秋柳》の言及

【王士禎】より

…出身地新城の属する山東省が無抵抗のまま最初に清朝にくだったこともあって,新政権の文化政策に早々に吸収され,24歳で仕官してより71歳で刑部尚書(法務大臣)を免職されるまで順調な出世を重ねたが,その心情には常に割り切れなさがつきまとう。彼の23歳でのデビュー作である《秋柳》詩が当時の知識人の心をとらえたのは,失われた王朝への名状しがたい憂愁が歌われていたということのほかに,歌いかたのうえで,明末の鍾惺(しようせい)らの作風を反省し,古典的に精練された詩語と故事を点綴しながら靄のごときベールをひとかけするような朦朧たる表象の,清麗なリズムとあいまった新鮮な響きがあったことにもよる。この傾向は生涯を通じてほぼ変わることなく,康熙年間の〈一代の正宗〉として詩壇の中心的位置を占めた。…

※「《秋柳》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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