世界大百科事典(旧版)内の科学主義工業の言及
【大河内正敏】より
…同研究所は27年みずからの所有する特許を企業化するために理化学興業を設立し,その後も特許にもとづく企業の設立が相次ぎ,機械・金属・化学工業を中心とするいわゆる理研コンツェルンが形成されるが,大河内は46年まで所長としてその指導にあたった。彼は科学的技術研究に立脚して高能率低コストと良品廉価を目指し,有機的連関にもとづく芋づる式多角経営を展開する〈科学主義工業〉を提唱するとともに,作業方法を単純細分化して農村の不熟練労働力を活用する農村工業の必要性を主張するなど,合理主義的工業経営の理念を追求した。【中村 青志】。…
※「科学主義工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」