科率(読み)かりつ

世界大百科事典(旧版)内の科率の言及

【両税法】より

…唐初の正税は租庸調・戸税・地税など,いずれも固定的な定額税で,国家の歳入は課税の対象たる丁・田・戸の数によって自動的に決まり,したがって支出はこの収入に合わせて調節せねばならず,国家財政は量入制出(入るを量りて出づるを制す)の体制をとっていた。正税のほかに,戸内の資産・丁男の多寡に応じて臨時に財物を配徴する科配(科率(かりつ)ともいう)があり,臨時の出費の補塡に用いられていたが,中央財政に占める比重は大きくはなかった。安史の乱(755‐763)が勃発して戦火が各地に波及し,兵乱鎮圧のために藩鎮が中国内地に列置されると,弾力性を欠く量入制出の税財制の行きづまりは,にわかに露呈した。…

※「科率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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