秘色青磁(読み)ひそくせいじ

世界大百科事典(旧版)内の秘色青磁の言及

【青磁】より

…五代には呉越王国の保護の下,精良な青磁を生産し,朝貢品として献じた。いわゆる〈秘色青磁〉と呼ばれるものである。陸羽の《茶経》には北の邢窯の白磁に対して,華南越州の青磁を最上の茶碗とたたえている。…

【陶磁器】より

…唐三彩は8世紀の初めに集中的につくられ,中唐以降は姿を消すといわれるが,晩唐,宋代に三彩として継承されていく。
[宋,元]
 晩唐,五代には越州窯で〈秘色青磁〉といわれる良質の青磁をつくり上げ,五代十国の一つ呉越の銭氏王室に〈貢瓷〉として銭氏の保護の下に官窯的色彩をもった窯となった。またこのころ越州窯青磁は重要な輸出陶磁として日本や朝鮮,東南アジア,西アジアに広く輸出された。…

※「秘色青磁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android