世界大百科事典(旧版)内の租主の言及
【地主】より
…この時期は世襲的な官僚としての貴族が没落し,伝統的な同族結合を保持し,奴婢や部曲(ぶきよく),佃客(でんきやく)など隷属性の強い労働力を用いた土地所有によって貴族制を支えていた豪族に代わって,小作農としての佃戸を使用する土地所有者がしだいに増加する。10世紀後半に始まる宋代には,田の所有者を直接的に意味する田主(でんしゆ),小作料の取得者を意味する租主(そしゆ),財産の所有権者を指す業主(ぎようしゆ)という語が,他人労働を用いる私的所有者の一般的呼称として登場する。日本の中国史学界では,地主の形成をこの唐・宋変革期に比定している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」