世界大百科事典(旧版)内の秦始皇帝陵兵馬俑の言及
【甲冑】より
…戦士が胴部と頭部の防御具として着用する甲(よろい)と冑(かぶと)の総称。時代とともに,その素材は皮革などから金属に変わり,戦士の〈命を守る〉ことを目的として,堅牢度・機動性を高めるためにさまざまの改良が加えられたが,銃砲類が戦場に登場すると,急速にその実用性は失われた。
【日本】
日本の場合,古墳時代の遺存例の大半は,鉄製甲冑であるが,まれに,鉄地金銅張り製,金銅製のものがある。また,弥生時代後期には木製短甲,古墳時代においても革製甲冑が確認されている。…
【中国美術】より
…中国美術の最も特徴的な事がらは,先史,古代,中世,近世という歴史的展開を,同一の民族が担い支えてきたという一貫性である。エジプトやオリエントをはじめ,ギリシアやローマにしても,インドにしても,中国ほど明確かつ壮大に歴史の4段階を踏んではいないし,西欧があたかも美術の世界の王者のようにふるまうのはたかだか近世むしろ現代のことで,その伝統はわずかに中世までさかのぼることができるだけである。オリエントと西欧との間には,ギリシア・ローマを仲介して,地域を移し民族を替えつつ歴史が展開したのである。…
※「秦始皇帝陵兵馬俑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」