世界大百科事典(旧版)内の穀物戦争の言及
【ファシズム】より
…これらは,輸出産業と中小企業に犠牲を強いながら,電力・化学・機械部門の発展を促し,モンテカティーニ,フィアット,ピレッリ,スニア・ビスコーザなど大独占企業の支配を生んだ。一方,農業部門では〈穀物戦争〉の名のもとに小麦生産が奨励された。穀物戦争は,貿易収支の改善のために小麦の自給率を高める目的で始まったが,北部と南部の大農経営が保護を受け,酪農や輸出向け農業生産(オリーブ,かんきつ類)にとっては打撃となった。…
※「穀物戦争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」