世界大百科事典(旧版)内の積木式構造の言及
【建築構造】より
…日本の木造は発展過程から見ると,竪穴式構法,高床構法に始まり,上古時代の柱の端部を直接地中に埋め込む掘立柱による構法,鎌倉期以降の礎石,通し柱,差肘木(さしひじき)による継手仕口構法,江戸期の京呂(きようろ),差鴨居(さしがもい),足固めによる完成された継手仕口構法を経て,関東大震災以降は,コンクリート布基礎とし,土台,筋かい,火打を有する外壁防火構法というように5段階に分けて考えることができる。 一方,寒地森林地帯では閉鎖的,重厚な壁をつくる積木式構造が古くからあり,シベリア,スカンジナビア,カナダ,アルプス周辺などで用いられている。 なお,木造圏であっても石や煉瓦による組積造圏の文化の影響を受けているところもあり,例えばインドネシアのバリ島住居はヒンドゥー文化の影響により,煉瓦造の基壇および壁と楣式木造架構とが共用されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」