世界大百科事典(旧版)内の空気噴射式機関の言及
【ディーゼルエンジン】より
…しかし,その後96年に彼がアウクスブルク機械製作所とクルップ商会の協力の下に商品化した機関は等温燃焼ではなく,等圧燃焼の4サイクル機関であった。また,良好な燃焼を得るためには燃料を細かく霧化することが重要であるが,当時は燃料を高圧縮するポンプの精密加工技術がないため,彼は圧縮空気で燃料をふき込む方法(空気噴射式機関)をとらざるをえなかった。 このように当初のディーゼルエンジンは空気圧縮機付きで,かつ低速のため,馬力当りの重量,容積が大きく,定置機関,舶用機関として発達し,2サイクル式,複動式機関も開発され,大型・大出力化された。…
※「空気噴射式機関」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」