世界大百科事典(旧版)内の穿裳の言及
【袴】より
…《和名類聚抄》はこの袴の文字を〈八賀万(はかま)〉とよむのに対し,褌の文字を〈須万之毛能(すましもの)〉〈知比佐岐毛乃(ちひさきもの)〉とよみ,また《新撰字鏡》も〈志太乃波加万(したのはかま)〉とよんで,これを肌袴と解しているが,《古事記伝》が〈如此分て呼は後のことにて,本は袴も褌もただ波加麻なるべし〉といっているように,古くは袴も褌も〈はかま〉の語に対して用いられたものであった。〈はかま〉の語義については,古くからいろいろいわれてきたが,現在では《大言海》の〈穿裳(はきも)ノ転〉というのが通説となっている。
[袴の変遷]
袴の起源ないし源流については,まだ十分明らかにされていない。…
※「穿裳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」