突富(読み)つきとみ

世界大百科事典(旧版)内の突富の言及

【富くじ(富籤)】より

…フランスでは1933年に国営富くじが開設され,またソ連でも第2次大戦中は富くじで軍事費の一部をまかなうなど,資金調達の手段としての役割は変わらず,現在も各国の事情に応じて,スポーツやギャンブルと組み合わされたくじ,特定の文化事業のためのくじ,あるいは手に入りにくい住宅,自動車などを賞品として夢を売るくじなどが人気を保っている。【増川 宏一】
[日本]
 富くじの起源は室町時代に求められるが,江戸時代に入って盛んとなり,富突(とみつき)または突富と称し,江戸,京都,大坂の三都では社寺の再建や修理などに際して富くじ興行が見られた。摂津箕面の弁才天,大坂の太融寺,京都御室の仁和寺の富くじ興行は有名であり,江戸では谷中の感応寺,目黒の滝泉寺,湯島の天神を江戸の三富(さんとみ)と称した。…

※「突富」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」