世界大百科事典(旧版)内の窮乏化説論争の言及
【窮乏化説】より
…資本主義経済の発展にともない不可避的に労働者階級の窮乏化がすすむという学説。K.マルクスの用語ではないが,内容的には彼の学説の一面をなし,労働者階級の団結により資本主義を廃止して社会主義を実現しようとする運動の重要な論拠を示すものとみなされてきた。
[マルクスの窮乏化説]
彼はたとえばエンゲルスとの共著《共産党宣言》でもすでにほぼつぎのように述べていた。すなわち,封建社会の没落から生まれた近代ブルジョア社会は,さまざまな下層の中産階級をプロレタリアに転落せしめ,ブルジョアジーとプロレタリアートとの二大階級に全社会の階級対立をますます単純化していく。…
※「窮乏化説論争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」