立纓冠(読み)りゅうえいのかん

世界大百科事典(旧版)内の立纓冠の言及

【冠】より

…(6)纓 漆紗冠の後纓にあたるもので,平安時代の中ごろまでは,まだやわらかく肩にかかったが,後しだいにかたくなり,両側にクジラの髭(ひげ)を入れて羅を張り,後方に湾曲して垂れるようになった。なお江戸時代の中ごろから天皇の纓は巾子の後に直立し,いわゆる立纓冠(りゆうえいのかん)ができた。纓にはその端が方形をなすものと,円形をなすものとがあったが,後世は一般に方形のものが用いられ,これをなお燕尾(えんび)と称した。…

※「立纓冠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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