世界大百科事典(旧版)内の竜王河原の言及
【信玄堤】より
…特色は,まず将棋頭(しようぎがしら)という圭角(けいかく)の石堤を築いて御勅使川の水流を南北に二分し,その本流を釜無川浸食崖の赤岩(高岩)にあたらせ,また十六石という巨石を配して水勢を減殺するという自然力を利用した工法で,さらに釜無川左岸には1000余間(1800m余)の堅固な堤防を築き,これに雁行状に配列した霞堤を設けて大出水に備えたことにある。60年(永禄3)竜王の河原の開拓を計画して移住者を募り,棟別(むなべち)役免除の特権をあたえるとともに水防の義務を課したが,これが竜王河原宿(竜王町竜王)の成立である。近世初頭にかけて広く新田開発が進み農業生産力は増大,またその築堤技術は江戸時代には甲州流川除として知られた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」