世界大百科事典(旧版)内の章句の学の言及
【訓詁学】より
…遠い古代の書物を読むわけだから,何よりも訓詁の仕事が先行しなければ一歩といえども前に進むことはできないはずで,〈訓詁学〉ということばが新注の学問に対して使われることが少ないというのも,単なる学史上の用語法の問題といっていい。 訓詁学はまた章句の学と呼ばれることがある。これはたとえば漢の王逸の《楚辞章句》という《楚辞》の注釈の一種がそう名づけられているように,古書における文字の連なりの,どこで切れて,どこが続くかを教える,つまり〈読みが下(くだ)る〉ための手ほどきをいうことばであり,したがって初学入門という感じを必然的に伴うものとなる。…
※「章句の学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」