競合的多数制(読み)きょうごうてきたすうせい

世界大百科事典(旧版)内の競合的多数制の言及

【カルフーン】より

…J.モンロー治下の陸軍省長官(1817‐25),J.Q.アダムズ治下の副大統領(1825‐29)の要職にあった後,28年,A.ジャクソンの副大統領(1829‐32)に再選されたが,〈ミズーリ協定〉や関税問題を契機に表面化した南北の対立が顕在化すると,やがて辞任し,J.タイラー治下の国務長官(1844‐45)にあった期を除く前後を上院議員として送る。南北の奴隷制を軸とした激しい論争の渦中に常にあり,南部の利益を連邦の存続の中で位置づけることに努め,個別利益間の競合関係の中から合意を導出しようとする〈競合的多数制〉を理論化する。この理論を地域的利害を異にする連邦国家において機能させようとしたのが,州人民主権論を軸として,連邦政府に対して発動された無効宣言の理論である。…

※「競合的多数制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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