笠井新也(読み)かさいしんや

世界大百科事典(旧版)内の笠井新也の言及

【邪馬台国論争】より

…そして卑弥呼は,倭姫命であるという新説を提出した。白鳥と内藤との間には,それぞれの説をめぐっての論戦があったが,白鳥説を補強するかたちで邪馬台国九州説に関する論陣を張ったのは橋本増吉であり,他方,内藤説を支持しながら卑弥呼を倭迹迹日百襲姫(やまとととびももそひめ)に比定し,その墓は奈良県桜井市箸中にある箸墓(はしはか)古墳であるとしたのが笠井新也であった。この間,富岡謙蔵や梅原末治らの銅鏡,および考古学的遺物からみた邪馬台国への言及があって,邪馬台国大和説は大きく膨らんだ。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」