世界大百科事典(旧版)内の符号錠の言及
【鍵】より
…錠前師J.チャブは,にせの鍵ではあかないうえ,後で本物の鍵であけようとしたときに異常がわかる錠前を考案して,この賞金を獲得した。1860年代のアメリカでは,ニトログリセリンを鍵穴から流し込んで金庫を破壊する犯行がおこったため,J.サージェントは金庫用に符号錠(ダイヤル錠)を開発,鍵穴をなくすことに成功した。家庭錠では1784年ブラマーが開発したブラマー錠を基礎とするピンタンブラー錠やディスクタンブラー錠,マグネットタンブラー錠が現在の主流を占めている。…
【金庫】より
…金銭や貴金属類,重要書類などを安全に保管するための室,あるいは箱。盗難や火災から守るため,各種の仕掛けが施されている。銀行の金庫室はその代表的なもので,きわめて大がかりな扉を開閉するようになっているが,近年は書類や磁気テープなどの情報源の保管の重要性が増し,金庫の構造も多様化している。単独の箱型の金庫にはJIS規格による耐火性能試験があり,防盗性能については,ガスバーナーによる溶断試験,ドリルによる穿孔試験,鋼球落下による衝撃試験などを業界で実施している。…
※「符号錠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」