世界大百科事典(旧版)内の第一補充兵役の言及
【徴兵令】より
…1879年には常備3年,予備3年,後備4年の計10年の服役制のほか,欠員補充のための1年間の予備徴員が新設され,83年には現役3年・予備役4年を常備兵役とし,後備役5年とした。89年の改正で予備役4年4ヵ月,95年の改正で予備徴員は服役義務7年4ヵ月の第一補充兵役(90日間の軍隊教育を受ける)・第二補充兵役となり,国民兵役も現役・第一補充兵役出身の第一国民兵役とその他の第二国民兵役に分けられ,1905年に後備役を10年に延長し,07年に歩兵の2年在営・1年帰休制の採用により,現役勤務が短縮された。 当初の徴兵令は,官吏,陸海軍生徒,官立専門学校以上の生徒,洋行修業中の者,医術獣医術を学ぶ者などの国家支配層とその後継者,一家の主人,嗣子および承祖の孫,独子独孫,父兄に代わって家を治める者,養子などの貢租負担者とその後継者,代人料270円を払った富裕者を免役としたので,兵役の負担は中以下の農民層の二・三男にかかり,名目的養子などで兵役を逃れる者も多かった。…
※「第一補充兵役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」