世界大百科事典(旧版)内の第二バチカン公会議の言及
【典礼】より
…神への公的礼拝のこと。家庭内または個人の祈禱は典礼に含めない。典礼は,神と人間の出会いの場としてどの宗教にも存在し,宗教の本質的部分をなす。ここではキリスト教の典礼について述べる。
[概念と本質]
典礼は,キリスト教の信仰共同体である教会の儀礼の総称で,その中心は,主日(日曜日)の礼拝集会であるが,キリスト者の生涯の重要な時期にあたっても種々の典礼が行われる。典礼の原語はギリシア語leitourgiaであり,15世紀にラテン語をはじめ西欧の諸言語に入ったもので,語源から見て会衆の共同の業(わざ)であることが示されている。…
【典礼音楽】より
…キリスト教会における公的礼拝の音楽。キリスト教会の典礼を代表するといえるカトリック教会のラテン典礼においては,ミサをはじめとして聖務日課なども伝統的な規定があり,正式に定められているラテン語歌詞に対して,グレゴリオ聖歌の旋律をはじめ,ときとしては高度に芸術的な多声部の音楽がつけられている。1962‐65年の第2バチカン公会議による典礼刷新の結果,各国語による典礼も認められることになり,日本でも《典礼聖歌》(一般用の初版1980)に見られるように,新しい日本語による新作歌曲が広く用いられるようになった。…
※「第二バチカン公会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」