世界大百科事典(旧版)内の第二後備軍の言及
【徴兵令】より
…徴兵令の目的は鎮台兵の徴集にあり,親兵改め近衛は壮兵制を維持することになっていたが,征韓論の分裂により鹿児島や高知出身の近衛兵の多くがやめたので,徴兵令によって徴集された兵員中から成績優秀者を近衛兵に選抜し,改めて5年間勤務させる制とし,85年に鎮台同様に徴兵令によることになった。 当初の徴兵令は兵役免役者以外の満17歳から40歳までの男子全員を国民兵役の兵籍に登録し,満20歳の男子を徴兵検査と抽選によって徴し,3年の全日勤務に服させる常備軍,常備軍を終わったのち年1度の短期勤務に服させる2年間の第一後備軍,勤務義務のない2年間の第二後備軍の計7年間の服役義務を定めた。1879年には常備3年,予備3年,後備4年の計10年の服役制のほか,欠員補充のための1年間の予備徴員が新設され,83年には現役3年・予備役4年を常備兵役とし,後備役5年とした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」