世界大百科事典(旧版)内の第2次共産党事件の言及
【四・一六事件】より
…7月28日現在で266人が起訴された。三・一五事件と四・一六事件は一括して第2次共産党事件と呼ばれるが,両事件を比較すると,前者が見込み捜査の面が強く大量検挙を行ったのに対し,後者は事前に党員名簿を入手したためにある程度ねらいを定めて検挙が行われ,ほとんどの中央幹部を捕らえるとともに,検挙者中の起訴者の割合が高かった点に大きな変化がある。こうした弾圧の強化の背景には,全県に特高課を設置するなどの特高警察網の完備と思想検事の設置などの司法面の体制整備があった。…
※「第2次共産党事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」