第2次国連緊急軍(読み)だいにじこくれんきんきゅうぐん

世界大百科事典(旧版)内の第2次国連緊急軍の言及

【国連軍】より

…紛争拡大の防止,監視や,停戦,治安の維持活動は,紛争地域を国連の管理下に置くことによって,大国間の冷戦構造に巻き込まれまいとする,ハマーショルド事務総長が構想した防止外交の一翼を担うものであった。1956年のスエズ動乱に際しての国連緊急軍(1967年まで),60年のコンゴ内乱に派遣されたコンゴ国連軍(1964年まで)をはじめとして,62年の西イリアン国連平和軍,67年のキプロス国連平和維持軍,73年にシナイ半島に送られた第2次国連緊急軍,74年のゴラン高原の国連兵力分離監視軍,78年のレバノン国連暫定軍,82年のレバノン国連監視軍などが冷戦下でのおもな事例である。いずれの場合にも,強制型国連軍と異なり,その派遣については受入側の同意を前提とし,その指揮は国連事務総長がとる。…

【平和維持活動】より

…1956年のスエズ動乱のさいに,国連総会の決議にもとづいて派遣された国連緊急軍(UNEF)は,この種の平和維持活動の先例となった。その後,60年のコンゴ紛争にさいして派遣された国連軍(ONUC),62年西イリアンにおける国連の暫定統治の一翼を担った国連保安軍(UNSF),および64年キプロス内戦に対して派遣された国連平和維持軍(UNFICYP),さらに73年の第4次中東戦争にさいしてシナイ半島とゴラン高原にそれぞれ派遣された第2次国連緊急軍(UNEF II)と国連兵力分離監視軍(UNDOF),および78年に南レバノン派遣の国連暫定軍(UNIFIL)は,いずれもこの系列のものであり,冷戦後の92年の国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC),国連ソマリア活動(UNOSOM),旧ユーゴへの国連保護軍(UNPROFOR),国連モザンビーク活動(ONUMOZ)などのPKOもこの型に属する。 以上の国連監視団や平和維持軍による平和維持活動は,国連憲章が第7章で本来予定した,平和破壊国や侵略国に対する軍事的強制行動とは,理念や性格を異にする概念である。…

※「第2次国連緊急軍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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