世界大百科事典(旧版)内の笹山構造線の言及
【安倍川】より
…安倍川の本流は赤石山脈の南東部に深いV字谷をうがってほぼ直線状に南流しているが,その東側には十枚山(1719m)から真富士山~竜爪(りゆうそう)山(薬師岳,文珠岳)~賤機(しずはた)山へとのびる新第三系の粗面岩,流紋岩類からなる急峻な山列があって,その稜線東側にフォッサマグナの西縁を画する糸魚川‐静岡構造線が走っている。また本流の西側にも古第三系の瀬戸川層群からなる高い山地があって,この山地の西縁には笹山(1763m)付近を通って南から南南西にのびる笹山構造線が走っている。これら両構造線の存在とも関係して,安倍川流域一帯の山地には新旧数多くの地すべり・崩壊地形が存在する。…
※「笹山構造線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」