世界大百科事典(旧版)内の粉綿羽の言及
【羽毛】より
…しかし,羽毛はすべての鳥類に存在し,鳥類以外の動物にはまったく見られないので,鳥類の重要な特徴となっている。羽毛はその形態によって,正羽,綿羽,半綿羽,糸状羽,粉綿羽(ふんめんう)の5種類に分類できる。正羽contour featherは1本の羽軸rachisとその両側の羽弁vaneより成り,羽弁は多数の羽枝barbおよび羽小枝barbuleからできている。…
【サギ(鷺)】より
…クロサギEgretta sacraやアカゲサギE.rufescensでは,通常の羽色のほかに全身白色の白色型が知られている。粉綿羽(ふんめんう)はすべてのサギ類に存在している。これは一生換羽しない特殊な羽毛で,その先端は崩壊して耐水性,耐摩耗性に富む微小な角質の粉末となる。…
【鳥類】より
…綿羽は一般に短いふわふわした羽毛で,正羽の下にあって,おもに保温と防水の役目を果たす。このほか,特殊な羽毛として,糸状羽(しじようう)(糸状の羽毛),口ひげや剛毛(毛状の羽毛),粉綿羽(ふんめんう)(羽粉を出す羽毛)などがある。 羽毛は柔らかく,軽く,しかも非常にじょうぶなので,飛翔には理想的であり,また断熱性にすぐれ,体温の保持と皮膚の保護にも重要な役割を果たしている。…
※「粉綿羽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」