世界大百科事典(旧版)内の精神病者救治会の言及
【呉秀三】より
…呉は帰国後,東京府立巣鴨病院医長を兼任したが,留学中の経験を生かして,呉改革ともいわれる患者の人道的待遇を柱とする無拘束看護を推進し,一方,看護者の教育,精神病院の機構および構造改革,教育治療,作業療法の導入等精神病院医療の近代化と医療内容の充実を図った。また,1902年には精神病者救治会を設立し,精神障害者に対する慈善的事業を組織した。19年,呉は患者1人に100坪の敷地のある理想的な精神病院の建設を願って,巣鴨病院の松沢村への移転を果たした(これが現在の東京都立松沢病院の前身である)。…
※「精神病者救治会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」