《精神科学入門》(読み)せいしんかがくにゅうもん

世界大百科事典(旧版)内の《精神科学入門》の言及

【ディルタイ】より

…彼の思想が〈生の哲学〉とも呼ばれるゆえんである。 中期の《精神科学入門》(1883)あたりでは,この了解の過程が他者の魂への参入という情緒的・心理主義的色合いを帯びていたが,やがてフッサールの影響もあって晩年に書かれた《精神科学における歴史的世界の構成》(1910)では,客観精神のうちに潜む客観的な意味構造の普遍性や,内主観的な意味世界を論じ,そこで展開されたいわゆる〈解釈学的循環〉の議論と並んで今日の精神科学論に大きな刺激を与え続けている。こうした了解の方法論および了解についての哲学的自己反省は解釈学と呼ばれている。…

※「《精神科学入門》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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