紀僧真(読み)きそうしん

世界大百科事典(旧版)内の紀僧真の言及

【士大夫】より

…この古い歴史を持った名誉ある仲間には,庶民が参加することのできないのはもちろん,天子さえも拒否されるのであった。南斉武帝の寵臣紀僧真は出身が微賤であったので,天子の力で士大夫の社交界に迎え入れさせてもらいたいと懇願したが,武帝は,彼らの士大夫たる地位は朕が与えたものではないから,力になってやりたくてもできぬのだ,と答えた。もちろん天子は武力を握っているから,個々の士大夫の家を取り潰すことはできる。…

※「紀僧真」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」