紅(化粧)(読み)べに

世界大百科事典(旧版)内の紅(化粧)の言及

【口紅】より

…唇を美しく彩り,輪郭をととのえると同時に,唇の荒れを防ぐための化粧品。古くは植物性の染料をそのまま使っていたが,現代では主として色素(顔料,染料)を油脂と蠟との混融基剤に混和したものを棒状にした棒紅(ぼうべに)(リップスティック)と,容器に流し込んだ練紅(ねりべに)とがある。古代エジプトやメソポタミアでは,唇や頰は赤色黄土やヘンナベニバナ(紅花)からとった染料で彩っていた。…

【化粧品】より

…1948年施行の新薬事法によれば,化粧品とは人の身体を清潔にし,美化し,魅力を増し容貌を変え,皮膚や毛髪をすこやかに保つなどの目的で身体に塗擦,散布,その他これに類する方法で使用され,人体に対する作用の緩和なものをいう,とある。セッケン,化粧水,乳液,クリームなどのように肌を清潔にし整えることを目的とする基礎用化粧品と,ファウンデーション,紅(べに),おしろいアイシャドーマニキュアのように,色調によって肌色や立体感を調節する仕上用(メーキャップ)化粧品,さらに頭髪用化粧品,芳香用化粧品,薬用化粧品(医薬部外品)などに分類される。化粧品の同義語に化粧料があるが,歴史的には両者を区別して使ったほうが理解しやすい。…

※「紅(化粧)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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