純粋荘園制(読み)じゅんすいしょうえんせい

世界大百科事典(旧版)内の純粋荘園制の言及

【賦役】より

… 中世盛期から後期にかけて,賦役は農民層の経済的・社会的地位が向上するに応じて,農民負担の主要な部分ではなくなった。定地賦役は,請負耕作される領主直営地をしだいに農民保有地に転化させつつ,穀物による給付に変化していったが,フランスでは1000年ころ,ドイツではやや遅れて一般化した純粋荘園制のもとでは,領主直営地は著しく縮小され,農民の領主への義務は,現物ないし貨幣の支払という形をとることになった。賦役がまったく消滅してしまう場合も多く,存続する所領でも,農民1人当り年間10日以下へと大幅に軽減されてしまう。…

※「純粋荘園制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android