世界大百科事典(旧版)内の紛争処理の言及
【国際紛争】より
…かくして今日では国際紛争の平和的処理は国際法上の基本原則として確立している。 国際紛争の平和的処理方法には,交渉,周旋,居中調停(仲介),国際審査,国際調停,国際機構による紛争処理,国際裁判,がある。交渉は当事者間による紛争処理方法で,最も原初的な形態であるが,交渉以外の方法はすべて第三者の介入によって紛争を処理するものである。…
【紛争】より
…それは紛争を持続させながら処理することである。事実,人類社会は紛争に対してそのように対処してきたし,またさまざまの紛争処理手段を発達させてもきた。それらの社会的紛争処理手段のうち特定のものは,法律によって制度化されて,法律的紛争処理制度となった。…
【法人類学】より
…他方,アメリカの人類学者はおもにエスキモーやアメリカ・インディアン諸族の調査を基礎に研究を進めた。E.A.ホーベルは法学者K.ルーウェリンとシャイアン族の法習俗を共同研究し,紛争処理の法技術が高度に発達していることを指摘したが,その紛争事例研究法が第2次大戦以後の諸研究のモデルとなり,P.ボハナン,L.ポスピシルらの業績を生んだ。イギリス系の研究者も,M.グラックマンがこの方法によりアフリカのバローツェ族の権利・正義の観念および紛争処理手続の発達を明らかにしている。…
※「紛争処理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」