世界大百科事典(旧版)内の素片編集方式の言及
【音声情報処理】より
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[音声合成]
調音器官を円筒形の縦続接続で近似し,電気回路のシミュレーションで音声を生成したり,スペクトル包絡を特徴づける少数の強い周波数成分(低い方から第1フォルマント,第2フォルマント……という)から音声を生成する方法(声道アナログ方式,ターミナルアナログ方式)が研究されてきたが,このような近似的な生成法では,鼻にかかったような機械的な音になってしまう。そこで,最近では多数の典型的な音声波形(数千~数万種類)を蓄積しておき,これらを適当につなぎ合わせて音声を合成する手法が中心となっている(素片編集方式)。これは,もともと人間の声を用いているので,声の高さの調整をうまく行えば自然な声が合成できる。…
※「素片編集方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」