結合解離エネルギー(読み)けつごうかいりえねるぎー

世界大百科事典(旧版)内の結合解離エネルギーの言及

【化学結合】より

…NaClと書くと食塩の結晶を思い浮かべるが,ここではNa原子とCl原子各1個からできる気相中で安定なNaCl分子である。1mol(6.023×1023個)のNaCl分子の結合を切ってNa原子1molをCl原子1molをつくるのに406kJのエネルギー(結合解離エネルギーと呼ぶ)が必要であることが実験によって知られている。いま,この逆の過程Na(原子)+Cl(原子)―→NaCl(分子)でどのくらいのエネルギーが放出されるかを,結合がNaイオンとClイオンのクーロン引力によってできているとして計算してみる。…

【結合エネルギー】より

…多くの同種の構成粒子をもつ原子核や結晶では,ふつう1構成粒子当りの結合エネルギーを考え,原子核ではこれを比結合エネルギーと呼んでいる。また分子においては,その分子全体の結合エネルギーを解離エネルギーenergy of dissociationと呼び,化学構造式におけるある一つの結合手についての値を結合解離エネルギーbond dissociation energyと呼び,略して結合エネルギーと呼ぶ習慣がある。結晶の結合エネルギーは昇華熱として実験的に測定される。…

※「結合解離エネルギー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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